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<後半>
主題歌になったら、ヒットが必ず約束されるというTBSのドラマからオファーが舞い込んで来た叔父さんのバンドだったが、実はオファーがあったのはそのバンド1組だけでなかった。もう1組。
それが… 大友康平率いるHOUND DOGだった。
結果、どちらがそのチャンスをモノにしたのかは言うまでもない。
叔父さんたちは掴む事が出来なかった。
その後、HOUND DOGは売れに売れ武道館を一杯にするバンドに。
そこから叔父さん達のバンドは下降の一途をたどり、、、、
あっという間に表舞台から消えてしまった。
バンドは解散。叔父さんはギターを置いた。
叔父さんは言った。
「とりあえず自分たちは、バンドをプロデュースするのがヘタだった」
「腕は誰にも負けないという自信はあったけどダメだった」と。
叔父さんは笑って話してくれたが、聞いててとても切なかった。
燃え尽きる事は出来たのだろうか。
—4年くらい前に福岡に帰った時に叔父さんはギターをくれた。
今は亡き、フェンダージャパンのテレキャスター。
スコアを買って一時は練習したりしてみたけど、
徐々に触れる機会は減り、いつの間にか置き場所を求めるインテリアになってしまった。
「似たような事をやるやつは多い。そこからどう抜きんでるかはとにかくアイディアだ」「とにかく人と違うやり方でやれ」
先日の酒の席では「自分が今やりたいこと、今思っていること」などを伝えた。
叔父さんは否定もしないけど肯定もしない。じっと話を聞いてくれた。
かけてくれた言葉は、「とりあえず好きな事をやれ」「アイディアを常に持て」
この2つの言葉は一層に強く信じ続けようと思う。
叔父さんは最後の一杯を飲み干す前に、現在仲間達とバンドをやってることを教えてくれた。
今はとにかく大好きなローリングストーンズやザ・フーの曲をカバーしてるのがたまらなく楽しいようだ。
その目は間違いなく輝いてる、そして燃えてる。
叔父さんと飲んだ翌日、東京の高円寺の自宅に戻った夜、
電気を付けたらインテリアだったホコリを冠ったギターと目が合った。
エールを鳴らしてくれているような気がする。
「好きな事をやれ」 「アイディアを持て」
明日もがんばろう。
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