2011年11月19日土曜日

♯014 す <Suica/すいか>



 
 今日11/20Suica誕生10周年の記念日らしい。
ということで、今日はSuicaについて知っている事を書こうと思う。
まぁ豆知識程度なものなので、役に立つか分からないのだが話のネタになれば幸いだ。参考にして頂ければと思う。

Suica(スイカ)。乗車カード/電子マネーの代名詞。






まず始めにいっておくがこれはチョコレートではない。

従って食べる事も不可能。誤って口に運ぼうとしているなら辞めた方が良い。
なぜならこのカードは食べるように作られているのではいないのだから。
小さいお子様が家庭にいらっしゃる方などは、特に気を付けた方が良い。
目を離した隙に口に運ぼうとする小さい子供。これはとても危険だ。

しかし、安心してほしい。食べたからといって虫歯になったりすることはないようだ。別に僕自身、調べたり、食べた事が有る人に「あなたは過去Suicaを召し上がって虫歯になったことがおありですか?」と、聞いたことは一度も無いが、少なくとも自分の耳にはそのような報告は届いていない。
かといって、これからも「Suicaを食べて虫歯になったことありますか?」とヒアリングすることは無いだろう。

お分かり頂けただろうか?
Suicaを食べる事はオススメできない。
世の中にはレバーが苦手な人もいるがそんな事は関係ない。
頼む、信じてくれ。Suicaは食用にはふさわしくない。


そして目に入れる物ではない。Suicaは。
もし目に入れてしまってとしたら多いに慌てるべきだ。嘆くが良い。
そしてすぐに水で洗い流すべきだ。まずSuicaには度が入っていない。
コンタクトレンズの様に使えると思ったら大間違いだ。
一旦、頭を冷やしてほしい
(※もしパニックになった人が周りにいた際は落ち着いて行動しよう)



しかし飛ぶ。Suicaは飛ぶ。多いに飛ぶ。思ったより飛ぶ事もあるかもしれない。
てかSuicaでなくても大概の物は投げれば飛ぶ。

そして例外無くSuicaは口を利かない。 ましてやロシア語は話せない。
じゃあドイツ語は?という人もいるかもしれないけど、すまん。そこはまだ試してない。僕はまだSuicaがドイツ語を話せるかは試してない。
なぜなら僕はダンケシェーン(ありがとう)という言葉しか知らないからだ。
どうせSuicaにドイツ語で話しかけるのであればもう少し気の利いた言葉を話してみたい。

とまぁ,若干駆け足になったが以上が自分がSuicaについて知っていることだ。

僕はPASMO派なのでみなさんにどれだけSuicaの情報が伝わるか不安だが信じてる。今後Suicaについて質問があればぜひ僕に聞いてくれ。

10才の誕生日おめでとう!Suica!

それでは今日はこの辺で。


2011年11月17日木曜日

♯013 し <視聴率/しちょうりつ>



 
 「ダウンタウンのごっつえぇ感じ」「投稿!特ホウ王国」「マジカル頭脳パワー」「ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー」「電波少年」「号外!!爆笑問題」「ワレワレは地球人ダ」「ぷらちなロンドンブーツ」「ガキの使いやあらへんで」「トゥナイト」「ギルガメッシュないと」…etc

僕が子供の頃、夢中になったテレビ番組たち。

 次の日には、学校で繰り広げられる「昨日見た?」なんて言葉から始まる会話に乗り遅れる訳にはいかなかった。その為に、とにかくリアルタイムで見るしか無く、放送の2、3分前から楽しみに、テレビの前にかじりついてた様な気がする。

想い出は美化されるなんて分かっちゃいるけど、やっぱり自分が子供の頃、90年代の頃のテレビには、本当に胸を躍らされる魅力があった。

なんか、こう、憧れの存在だった。



でも今は違う。なんでだろーか。
実際にTV番組制作を仕事にするようになって、身に染みた絶対的な指標。
それが「視聴率」

この「数字」の良し悪しで番組の「命」が決まる。
続くのか終わるのか。お金を払うのか払わないのか。
そして、生き「れ」るのか死ぬのか。

実際、今でも現場では「数字が…数字が…」なんて言う方はいるし、
「昨日は雨が降っていたから、数字が良かった」等という言葉を耳にすることもある。何かがっかりを通り過ぎて悲しくなる。
でも逆に「数字なんて関係ない」なんて言う人もいる。

何にせよ、気に食わないのがその視聴率という数字の算出方法。
調べれば調べるほどクリーンなイメージに程遠い。
一般的に、新聞やテレビのニュースで取り上げられる視聴率というのは、関東圏を対象に算出される数字が基準となっている。

その算出方法とは、関東内のおよそ17.000.000世帯の中からビデオリサーチという会社がランダムに計測マシンを配布する。

一体その配布する数はどれくらいだと思われるだろうか?

10%の1,700,000個?それとも1%の170,000個?

ぜんぜん違う。何と! 0.003%のたった600個である!

ちょっと疑いたくなるけど、何やらこの0.003%という数字は統計学的にはそれで充分らしい…いやほんとかよ!

このたった600の計測マシンによっていくらかの番組の命(あえて命て書き方する)と何億、何十億という広告費(お金)が動いている。
(むむむ。この金額を600で割ったらどの位の数字が出るか気になるところ)

ちなみにこの計測マシンが配布される方々の条件として、身内などにTV業界で働いている人がいないというのが条件らしい。
逆にそれってTV業界で働いている身内がいるっていうのを知る何かしらの手段があるってことなのか?
もし分かっているとしたら…とまぁ色々考えてしまう。あくまでも予想の域を出ないけど。

そして、この視聴率を計測しているビデオリサーチという会社が事実上電通の子会社というのも何だか匂う。そして株主が揃いも揃ってキー局達の勢揃い。
もはやプロ野球の審判を各球団の社員が行なっているようなものだ。

…違うな。

ハゲがカツラを売っているようなものだ。いやもっと違うな。
メガネを掛けた医者がレーシックを薦めるものだ。あー違うかー。

昔は2社あったと言われる視聴率を測る会社も、今やビデオリサーチ社の1社のみ。

今年7月のデジタル化に伴って「番組を見ている人の総数」なんてたやすく把握できただろうに、新しい視聴率の計測方法が一個も出ないのは、そうすることで多いに得をしない(×損をする)方が出てくるからなのだろうか。
考えれば考えるほどTVメディアが最大の既得権益集団という裏付けになりそうで本当に怖い。

こんな一部の人が作った「ルール」で出た数字に何の意味があるのだろうか。
偏差値が高い人が頭がいいと子供の頃に教えられたが、そんなもの色んなオトナを見てたら何の物差しにもならないとつくづく感じる。


こんな話がある。

ある日曜日、とあるミュージシャン。
バンドを解散してなーんもやる気がなくなって自殺しようとしてたらしいの。
そんで縄に首を掛けて「もう終わりだなー」なんて時、あるコメディアンのコントがTVから流れて来てごっつ笑っちゃたらしいのさ。そして「何だ俺はまだ笑えるじゃん」と思って、縄をほどいたっていう、、、

だからさ分かってくれよ。
別に数字を出すのがテレビの役目じゃねーんだよ。



2011年10月9日日曜日

♯012 さ <裁判/さいばん>




先日読んだ漫画「裁判長!僕の弟懲役4年でどうですか」が心に響く物があり、かねてから興味を抱いていた裁判の傍聴に行って来た。

丸の内線、霞ヶ関駅で降り東京高等裁判所に歩を進める。 
8分後、正面玄関から建物に入り、開廷表(今日はこんな裁判やりますよ〜の一覧表)に目をやる。
関心の湧く審理に目星を付け、裁判所の法廷に入り、傍聴席に腰を下ろす。
ここまで来るとやはり緊張感が走る。

この場所でで何千人、何万人という人が裁かれていったのだと思いを馳せると背筋は伸びる気がするし、加えて鼻毛は縮む気がする。
独特な雰囲気が身体に伝わり萎縮。場違い感に苛まれるが気にしない。
自分以外の傍聴人は3人。勉強にでも来たのだろうか、若く、賢そうな男子学生(?)。次に奇麗な女性。被告人の身内なんだろうか。(顔はこわばり最前列に座っていることからそう感じた)
そしてもう1人、こいつはきっと傍聴マニアなんだろう。
何となく場の雰囲気に馴染む程の貫禄があり、手元には小さいメモ帳。
それの表紙と背中をがくっつく形で折っていることから、かなりのマニア度が伺える。

 
不思議なもんで、人はこういう時でさえ、自分より「下」を探しホッとしたがる。
あうあうあー。



—公判が始まった。

裁判官が入って来て更に背筋が伸びる。縮む縮む、鼻毛は縮む。
彼のあまりの迫力に、イスに尻込む。
指を指され、「君、法廷にサンダルはないだろう!禁固2日間!」などと言われたら思わず牢屋に飛び込んでしまいそうだ。
次に被告人が入ってくる、男。…若い。かなり若いぞ。
ハタチくらいじゃないか。
一見、イマドキの若者で、普通に人生を歩んでいたら霞ヶ関なんかにくるようなタイプじゃない。
それこそ霞ヶ関では降りずに終着駅の池袋にいるような感じだ。
言い方は悪いが常日頃、マクドナルドに長時間居座るタイプ。店員にはタメ口の確率が高そうだ。恐らく87%。
しかし、彼は今、犯罪を犯し裁かれる立場に。日常からはかけ離れてしまった。

裁判が始まり、まずは被告人の人定質問(自己紹介みたいなもん)次に、裁判官に促され、検察官の出番。被告人の罪を読み上げる。

……要約すると被告人の罪は、「レンタルビデオ店の延滞料金を支払わないこと」
金額にしておよそ80万円。
そんな事くらいでと思うかもしれないが金額が大きい事に加え、常習者である彼は被告人と呼ばれ実際に法廷に立たされている。超現実、シュルレアリズムの極地である。

検察官は続ける。
『被告人※※※が●●月●●日に△△の△△店で借りたDVDソフトの計3本、作品名´グリーンマイル´ エスカレートするドしろうと娘vol.45´ ´もののけ姫´をレンタルした際、お店側に指定された××月××日の返却日を守らず……』

ちょっと待った。これはサンドイッチ作戦だ。
サンドイッチ作戦とは、レンタルビデオ店若い男性が訪れた際、良くやる戦法で、
エッチなDVDを名作映画で挟みレジカウンターに提出するやり方だ。
特に女性店員への気配りに富み、これは紳士的行為とされている。
何だろう、急に親近感が沸き、被告人の弁護人を勝って出たくなった。

しかし、そんな事は許されずもう1人の紳士は傍聴席のまま。
それにしてもタイトルまで暴露されるとはさすが法治国家。
この事実は大きな抑止力となるはずだ。


今回は第一回の公判ということで被告の「間違いありません」という一声を持って、罪状認否だけで終わったが、非常に貴重な体験が出来た気がする。
この裁判の続きを狙って傍聴に来るのは至難の業だろうが、ぜひもう一度来てみたい。


最後に、こういった日常では味わうことが出来ない空間に身を置く事は非常に色々考える機会を与えてくれる。今後も時間の許す限り、非日常を覗きにやってきたいと強く思った。








……というような事を今日はブログで書こうと思ったら今日は休日。
裁判の傍聴はやってませんでした。

想像で書いちゃった。
今日は以上であります。


















2011年9月8日木曜日

♯011 こ <高円寺/こうえんじ>


 
 高円寺に住んで間もなく3年になる。こっちの会社に勤めるとき、総務の人に相談した所、中野や高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、あたりを薦められた。
会社からのアクセスが良く、若者が多く住んでいるということだった。
個人的に、住む場所にこだわりは無かったのだが、自分の知る映画や曲の中で圧倒的に「高円寺」という地名がなじんでいたので選択した次第である。

映画で言うと、敬愛なるみうらじゅん氏 原作の「アイデン&ティティ」や是枝監督の「誰も知らない」なるほど、好きな映画ばかりである。
(個人的に少年メリケンサックはつまらないので擧げないよっ☆)

歌で言うと筋肉少女帯や銀杏BOYZの曲のタイトルにも高円寺の名前がついているものがあり、小説だと読んだ事無いけど村上春樹、山崎ナオコーラの作品にも
高円寺が舞台のものがあるようだ。

 特に引っ越しを考えるような事もなく、もう3年が過ぎた。
どうやら、いつの間にかこの街を特別な空間と捉える様になっていた。
それは美味しい沖縄料理の店がある訳でなく、美味しいラーメン屋がある訳でなく、本棚が安い雑貨店があるからでもない。
 
 午前0時過ぎ、日付が変わった頃。道行く人を眺めてみた事がある。
駅前、ロータリーに向かえばギターを持った男がへたくそな歌を歌い、
その先には自転車をアクロバティックに乗り回す、意味の分からない英文がプリントされたシャツを背負う若い男、世の全ての不幸を背負ったような顔をしている、化粧の崩れたピンサロ嬢。南口のマクドナルドの出入り口をにらみ続けるナンパ男。
冴えない夜が心地よく、夜に傷を付けるような刺々しい感情が渦巻いている気がする。ノスタルジーが加速する。

やっぱり引っ越す理由も無い。

友人に連れられ、オードリー春日の家の下まで行ったことがある。

それこそ、5秒で描けそうなボロアパート。

なんとググれば住所がヒットし、いいともの収録の日は近くの中学生が「今日、いいともだよー」と起こしにきたりすらしい。
プライバシーを全世界に開放している彼だが、どうやら引っ越すつもりはないらしい。
 不遇の時代を経て、全国的な知名度を獲得し、夢を叶えた彼が安いアパートから長年、引っ越さない理由はきっと「お金がかかるから」とかそんな理由でないと思う。
案外、真夜中のロータリーでつたないラブ&ピースを歌う、若者と同じ様な感情をこの街に抱いているかもしれない。

余談だが、ググれば自宅がヒットするなんて彼か天皇陛下くらいではないかと思う。

(おまけ) 
1年以上前のものだけど以前高円寺に住んでおり、先日バンドの解散を表明したぶっちぎりの天才毛皮のマリーズの志磨遼平(Vo)のインタビュー

こういう考え方を持ってる人好き。







2011年8月29日月曜日

♯010 け <毛税/けぜい>

 3/11の東日本大震災を受けて「復興税が新たに徴収される」とかの話があったのだが、あれは今どうなってるのだろう。
まだまだ議論の余地があり、本格的に施行されるのは時間がかかりそうだ。
個人的には「用途の透明性」がはっきりと見えれば、文句もそんなに出ないのではないのかと思う。
再び騒がれているタバコの増税や酒の税金も、「クリーンな形」で東北に少しでもお金が届くのであれば、こういった対応も致し方ないのではと思う。
 しかし、それにしてもこういった、税制などの仕組みを全て政治家に任せるのは納得いかない所がある。
なんとなくインチキ臭いような政治家が多いので、今日は自分から1つ提案させて頂きたい。

それが「毛への課税」である。

毛の手入れ具合は、裕福さにある程度比例するように思う。
カットする度にカラーしたりパーマしたりと、美容室で予算と相談してヘアースタイルを決める事もあるはずだ。
従って、全ての国民を対象に1年に4回、その時のヘアースタイルに応じて課税を期すというのはどうだろう、時期は2月、5月、8月、11月の計4回。
基準としてはシンプルに「毛で遊んでる奴は多めに税金払えよ」てな感じ。
書いて説明するのも難しいので図解しようと思う。

<男性編>
▽¥20,000〜¥30.000納税/1回のケース

解説:これは一目瞭然だろう。もちろんカラーも納税検討の対象である。
彼のような人間をラーメン屋で見かけた事があるが、基本的に5〜6人でつるんでおり、店内の有線でEXILEなんかが流れると、頼んでも無いのに歌いだす。
2時間煮込んだ所で何もダシが出ないようなタイプ。
よってこの金額は妥当だと思われる。


▽¥150〜¥180納税/1回のケース

解説:逆に安く済むタイプ。これは分かりやすい。誰にも迷惑がかからず、恐らく地球上に生きる全ての生命が、彼に害意を感じない。よってこの金額。
目が死んでいなければ一ケタ少ない金額にも手が届いたのではないか。

▽男性で最高納税額

ちなみに、男性で最も納税額が多くなるのは恐らく彼である。
まだ完全に計算した訳ではないが、恐らく¥800,000~100,000/1回の納税が予想される。(※ちなみにJリーグカレーを食す前のマサオ君は¥0である)

<女性編>
▽¥8,000〜¥10.000納税/1回のケース

夜の街で見かけるようなこのような女性。女性には珍しくかなり高額の納税が期せられる。ちなみに着うたが西野カナである確立が高い。もしそうだとすると、¥15.000まで跳ね上がる可能性が高い。

0のケース

このような女性は恐らく免除されるケースが多いと思う。
いわゆる天使と分類されるタイプ。スポーツ選手との会食をツイートされた場合は免除の可能性有り。

-80.000-100.000のケース
 

−(マイナス)というのは、要するに国から支援金が出るケース。
恐らく世の中の98%の男性から視線を集めることになり、
彼女は少なからず負担を強いられる事になる。
ショートボブという髪型。それこそがこの国の未来を担っているのである。

以上をもって提案させて頂いた。少しは納得して頂けるのではないか。

今回の投稿は何が言いたいかと言うと……


「くせ毛はマジ大変 たすけて」ってこと。


※オマケ/海外編
文化財として国でなく、地球をあげて全力で死守しなければならないケース。


2011年8月23日火曜日

♯009 く <クレヨンしんちゃん/くれよんしんちゃん>



 クレヨンしんちゃんと聞いて思い出す事といえば、小学校中学校の時に通っていた眼科の待合室にあったコミックスのしんちゃんだ。
名前を呼ばれるまでのわずかな時間、この漫画をとても楽しく読んでいた記憶がある。
その割に、自分で買おうという思いには至らず、「なんであんなに夢中にしんちゃんを読んでいたんだ?」と頭を整理すると、そばに「婦人公論」とか「朝日芸能」「ひよこクラブ」など、おおよそ子供にとっては、全く興味が湧かないものが傍にあっただけだなと、大人になった今思う。

 しかし、今でもしんちゃんに手が伸びるような、似た感覚に陥る時がある。
それは、フラッと小汚い定食屋に入った時などによくある。
油にまみれたカウンターの端の方に積まれた雑誌に目をやると、何週前のか分からない「ヤングサンデー」と「ビックコミックスピリッツ」
そしてその中に埋もれる「ゴルゴ13の文庫版コミックス(決まって89巻とか中途半端)に手を伸ばしてしまう時。

「え?このクソラインナップ?これから選ぶの?」と思わずクレームを付けたくなるような状況でも、心情的には昔抱いた気持ちと遜色無い様に思う。

実はこういう光景って、よく見る「普通の定食屋の姿」だったりする。

子供の時に見ていたクレヨンしんちゃんの家庭、野原家はまさに「普通の家庭」だった。ひろしがいて、みさえがいて、しんちゃんがいて、ひまわりがいてシロがいる。一軒家の庭付きマイホームにマイカー。

大人になって気付いたのは、その「普通」っていうのが実はとても難しいってこと。今、思うと「普通」を支える父ちゃんって本当に凄いんだな。

 自分は中学生、高校生の時はとにかく自分の父親が「普通」である事を嫌がった。

当時、父親に対してこんな葛藤を抱いていた。
TVの中の大人は、こんなにおもしろい事を言っている」
「この本を書く大人は、こんな胸を刺すような文章を書いてる」
CDから聞こえてくるこの声は、こんなに感動する歌を歌っている」

…本当に世間知らずの子供の発想。子供は「普通」のありがたみなんか分からない。
大人になってやっと意味がわかった「普通」の父ちゃん、野原ひろしの言葉にこんなものがある。「正義の反対は悪ではない 正義の反対はまた別の正義なんだ」

こんなに芯を食っている、見事な言葉が他にあるだろうか。

この言葉にハッとしたのは「大人のあり方に自分の理想を押し付けていた」当時の自分の幼稚さに気付かされたからかもしれない。

いつだって、「普通」にやるのが一番難しい。
価値観なんて1つであるはずがないのだ。

ちなみに、野原ひろしの名言はいくつもあるが二番目に好きなのは…

「俺の靴下はジャスミンの香り!」   である。




2011年8月19日金曜日

♯008 き <銀杏BOYZ/ぎんなんぼーいず>



「え!?これ生放送だったんですか?」
これは4年前の夏、銀杏BOYZのボーカル峯田和伸が僕に向けて言った言葉だ。

 当時僕は、梅田のタワレコで今は無き「Rock the Radio」というFM osakaのラジオ番組で、WEBで流す映像を撮影する仕事をしていた。
(聞くと凄そうだが、まったく大したことなく、カメラは定点でほとんど動かさないし振らない。まぁRECボタンを押すくらいのもの)
確かバンド初のシングル「あいどんわなだい」の発売日前後くらい、ゲストに銀杏BOYZのボーカル峯田さんとドラムの村井さんが来たんだっけな。
話した内容は全く覚えてないが、記憶に残っているシーンが1つある。
番組は公開収録だったのだが、集った一般のお客さんを前に峯田さんは急に「股間に手を入れチン毛をむしり」ガラス一枚隔てたお客さんに見せつけたのである。
沸き上がる歓声を他所に、生放送という事もあり、必死で下半身を切る為に、カメラを顔にズームインしたのを覚えてる。

収録後、彼が僕に放った言葉が冒頭の言葉である。
ちなみに女性のMCとは全く目を合わせなかったのが印象的だった。

僕は銀杏BOYZが好きだ。
いや、「好きだった」というのが正しいのかもしれない。
銀杏BOYZはデビュー時に出したアルバム以降もう6年もアルバムを発表してない…。

ファンはいつだって勝手で、好きな物に対して常に理想であってほしいと願う。
好きでいさせてくれというのはエゴでしかなく、自分に合わないと思ったら、他人の粗を見つけそのせいにして安心しようとする。
「麺は伸びずに熱くいてくれ」とラーメンに願うようなものだ。
味噌ラーメンに願うようなものだ。それは分かってる。

でも、「君を連れ去って結婚式をあげよう 君のパパを殺したい」とか
「あなたがこの世界に一緒に生きてくれるなら死んでも構わない」とか
相手を想うばかりか、思いやらず、一方通行をスピード違反で駆け飛ばしていくような表現に、そして無様なまでに、なりふり構わず拳をむき出す姿に、自分は幾度となく救われた事がある。
もうダメだって思ってる人に「ダメじゃないんだよ」っていうような事でなく「ダメでいいじゃねぇか」っていうようなもの。

 要するに今日は何が言いたいかというと「いい加減早くアルバムだせよ」という話。
ここは自分のブログなので、自己かつ自慰主張的に書かせて頂く。
「好きだった」じゃなくて「銀杏BOYZが好き」って言えるような日が来るのが楽しみなのだ。だってほらHUNTER×HUNTERも連載再開したんだし。

そろそろいいじゃん。

今日は以上でござる。